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【はんつ遠藤のラーメン教室】第6回:ラーメンツウは、スープから飲め!


ラーメン店へ出向いて味わい、帰る。もちろんそれは素晴らしい行動だ。だが、食する時に店主や周囲の客に「お!」と思わせる“ツウ”なスタイルがあるならば、それを活用しない手は無い。

2015年04月30日 更新
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ラーメン店へ出向いて味わい、帰る。もちろんそれは素晴らしい行動だ。だが、食する時に店主や周囲の客に「お!」と思わせる“ツウ”なスタイルがあるならば、それを活用しない手は無い。



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蕎麦の決まりごと


蕎麦は江戸時代の武家の『作法書』に「まず背を伸ばし姿勢を正しくして座り、そばの麺を背筋に沿って真っ直ぐにすするのを良しとする」と明記されているほど、歴史が古い故に実は難しい決まり事が元来あったりするのだ。

ラーメンの本当の食べ方


もっとも現代に於いては蕎麦の決まりは無く、ましてやラーメンでは法律にも条令にも明記されるところは皆無だが、実は「ラーメンはスープから味わう」のが正しいといわれている。というのは、多くの店舗では麺は特注であったにせよ製麺所から購入しており、店主が最も時間をかけてこだわりぬいて作成しているのがスープだからだ。よく考えて欲しい。あるラーメン店の感想を聞かれた時に、殆どの場合、「あっさりだが深みのある醤油スープで」などと真っ先にスープの感想を言うであろう。店主が一番こだわっているところを、真っ先に味わう。それが真のラーメン店への愛情である。

スープの本来の楽しみ方


スープの味わい方だが、約10年程前であろうか、スープはレンゲを使わずに丼から直接飲むのが素晴らしいと言われた時代があった。確かにそれはダイナミックであり、さらに、麺を食べ終えた後に残ったスープを、丼を持ち上げて一気に完飲した時は何物にも代えがたい至福の時が訪れよう。しかし、実は最初はレンゲを用いるのが最良だ。レンゲは白い事が多く、例えば色のついた丼の中よりも、よりスープの色が分かる。さらに他の具材と離す事によりスープ本来の香りを忠実に楽しむ事が出来るのである。


ラーメン好きは絶対にチェック!ラーメンのプロが教える、歴史、ご当地ラーメン、うんちく、ツウな食べ方などのラーメン知識を一挙に紹介。これを読めばあなたもラーメンマスター

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フードジャーナリスト・はんつ遠藤


日本のラーメンだけにとどまらず、世界中のグルメに精通する。テレビ番組でのリポーターや、カップラーメン監修、雑誌でのグルメコーナー連載、更にはフー ドテーマパークのプロデュースや監修を行うなど、その活躍は幅広い。世界中のグルメを知り尽くす舌ならではの視点で、数多くの著書を執筆し、バラエティに 富んだ企画やイベントを実施している。