「元料理人で現コンサルなラヲタ」全ての宅麺レビュー

全548件のレビュー中 201-225件目


2022年05月31日

スープはセメント色をしつつもサラっとした淡麗寄りで、セメント系とは違いますが、慣れていない方はドロついて感じるかもしれません。
ただ見た目ほど重厚感はなくあっさりめで、背黒のビターな中に旨味、甘味、塩味がバランス良く上品にまとまっています。中華ソバよりも濁りがあり、煮干ソバよりもニガみエグみの少ない、各々の長所を引き出したような造りとなっています。
麺は三河屋製麺のツルパツ低加水角刃中細麺。火入れが早いので、たっぷりの熱湯で泳がせるように茹でるのがコツです。
付属トッピングは豚バラの燻製チャーシュースライスが1枚。煮干風味の邪魔をする事のない、ほんのりスモーキーな優しい味。
三村イズムを継承しながらも、ニボニボ初心者でも食べやすい、奥ゆかしい一杯となっています。

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2022年05月31日

スープは吉村家〜杉田家の系譜らしく塩味が強めで醤油ダレのガツンと効いた、濃い口のコッテリ豚骨鶏ガラ醤油。トロリとまろやかでコク深く、そして何よりも鶏油が味の決め手となっているド直球の家系です。
麺はワイド型の角刃緩ウェーブ中太麺。酒井ですがB麺よりもやや細めの杉印なので、若干ヤワメに茹でる事で麺自体の風味と喉越しとコシの強さが共存する独自の味わいを引き出せます。カタメだとただ硬いだけでグルテンの変性が不十分となり、コシの強さは生まれません。
付属トッピングは大判海苔5枚と大きくて厚みもある燻製ロースチャーシュー3枚。チャーシューはしっとりムチムチで旨味がギュッと詰まった香ばしい逸品。実店舗だと通常は海苔3枚チャーシュー1枚なので、これは宅麺仕様の大サーピスですね。ほうれん草は付きませんが、そのくらいは自分で用意しましょう(笑)
宅麺や冷凍通販の家系は殆どが亜流の家系風インスパイアですが、こちらこそがモノホンの家系ラーメンです。本家直系を実店舗で食べた事のない方は正真正銘の家系の味を初めて体験出来ると思います。

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2022年05月09日

スープは豚と鶏のガラで炊かれた動物系醤油ベースに、大量の液体脂とラー油が加わった、辛味のある微乳化タイプ。桐龍のスープは久留米の呼び戻し式豚骨スープとはまた違った独特の獣臭がありますが、辛い本品はスパイスの効果で大分抑えられています。匂いの元は豚骨由来ではなく丸鶏の鶏油によるものなので、それでも匂いが気になるという方は表層油を除くと多少は抑えられます。
辛味は耐性ノーマルな人が辛いものを食べたい時に丁度良く食べられる位のレベルですが、塩味はらーめん同様かなりの濃い口。ヤサイを乗せる前提の味になっているので、モヤシキャベツは多少なりとも乗せたほうが良いと思います。
麺はお店だと最近は軟めで出される事が多いのですが、個人的にコマG麺は硬めに茹でたほうがより美味しいと思います。ただ長めに茹でても二郎直系の麺には無いコシの強さが失われる事はありません。
ブタは1cm厚のウデスライスとバラロールが1枚すつ。実店舗より硬めですが、自分はこの食感もまた好み。
味変には付属の唐辛子と自前の花椒、あともう少し辛味が欲しかったのでプリッキーヌも少々加えて、刺激的に楽しみました。ただブレかもですが、塩味がお店で頂くよりも更に強かったので、ヤサイは念の為多めに用意しておいても良いかもしれません。

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2022年05月09日

某人気カップ麺のオマージュで人気を博したお店です。
スープは件のチリトマト○ードルよろしくトマトの甘味酸味にスパイス感を加えた濃厚かつあっさりとした味わい。旨味は申し分なく塩味も程良いですが、チリペッパーやオリーブオイルなどを足すとコクとキレが更にプラスされます。
麺はしなやかでコリコリ食感の低加水中細ストレート。真空パックされているので品質が保たれており、細かく割れる事もなく原形をとどめています。宅麺商品の細麺はボロボロに砕けているものが多いので、これは際立って優れたサービスに感じます。
付属トッピングは豚バラスライスチャーシューが2枚ありますが、サイズ的には実店舗の1枚分を半カットした形です。
刻み玉葱、キャベツ、揚げニンニク、チーズ、ライスなど、様々なトッピングや再調理も楽しめますが、それもベースの完成度が高いからこそですね。何より手間もコストもかかる麺の真空包装サービスには心を奪われました。

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2022年05月09日

スープは昔ながらのあっさりとした鶏ガラ醤油で、鶏油を浮かばせつつもクリアに澄んでおり、また玉葱の甘味も強いので、ラーメンスープというよりも鍋スープにイメージが近いです。ただ中国料理店や笠岡ラーメン、東北の一部有名店などでよく使われる老鶏のガラを用いているので、若鶏のガラ出汁よりも旨味が濃く、どっしりとした厚みがあります。
トッピングは鶏モモ肉のコンカッセが数粒。こちらも老鶏のものですが、臭みもなく、若鶏にはない特有の強い弾力を楽しめます。カットは大粒だと噛むのが大変なので、食べやすいように小粒にしてあるのだと思います。
麺は緩ウェーブの角刃細麺。コリコリの硬めで、煮込みでもしっかりと食感を保ってくれます。
これは面倒でも鍋を使って調理するのが絶対的にお勧めですね。味自体はシンプルなものの、何故かクセになる魅力を感じます。個人的にはハマりました。

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2022年05月02日

二郎目黒店出身のインスパイア系ならぬスピンアウト系のお店という事で、マニアの間で人気のお店です。
スープは目黒の特徴である「豚肉出汁のライトな非乳化&シャープなキレ&化調感」といった部分をしっかり踏襲しています。カネシは着目点でもないかな、今の二郎はFZなので。
また塩気はそこそこ効いており目黒と同じ位ですが、二郎基準だとこれでも若干薄めなので、カラメも付けてくれたら嬉しかったかなぁと。
麺はオーション使用の平打極太で目黒ソックリですが、玄実店舗の茹で加減はやや硬め。インスパ系の麺は一般的にワシワシ、ゴワゴワ、ボキボキ、ホギホギと表現される硬めが多いですが、目黒や二郎直系の麺はデロ若しくは軟めが多いので、二郎っぽさを味わってみたい方は7分以上のデロor軟めに茹でるとより二郎らしさを再現出来ます。
麺量に関しては出自の目黒も二郎の中では少ない方なので、スピンアウト系の玄にもインスパ系のようなボリューム感は期待しないほうが良いです。
ブタも目黒を彷彿とさせる腕肉のジューシーなトロホロ豚。これが本物の神豚です。
玄はメグジっぼさがよく再現されており、今の宅麺ラインナップの中では一番直系感が出ていると思います。

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2022年05月02日

鶏塩そばは鶏ポタのトロトロ白湯でしたが、こちらは透明感のある黄金色のあっさり清湯となっています。スープには多めの鶏油が浮かべられていて、鶏の厚みがありますが魚介もしっかりと香り、塩味は円みがありますが結構強めで、甘味旨味も効いています。
麺はしなやかなコリパツ低加水角刃細ストレート。付属トッピングは軟らかい豚バラスライス2枚とメンマ少々。
鶏のコク、昆布の旨味、煮干の塩味、帆立の甘味が渾然一体となり、深い味わいを作り出しています。中華そば感もあり、自分好みの一杯でした。

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2022年04月29日

スープは乳化の進んだまろやかなタイプで、油分、甘味、旨味、酸味、コク、キレがバランス良くまとまっています。
麺はうねりの強い幅広の平打極太麺で、スープの吸い上げも良く、麺自体に旨味も詰まっています。時間の経過とともに二郎っぽい食感に変わるので、7〜8分しっかり茹でて軟めに仕上げると直系感を出せます。
ブタは厚み1センチほどのウデ肉厚スライスが2枚。ブリブリの弾力で旨味が抜けておらず、出汁殻となったトロ豚よりも個人的には好みです。
麺量もスープ量もインスパ系の中では比較的少な目なので、二郎やインスパ系のお店では麺少なめor半分にしている自分には丁度良いボリュームでした。
龍介は宅麺内で醤油、純鶏、つけ、豚と4種類の商品を提供していますが、各々の商品で全て違う麺を使っているので、食べ比べて味の違いを探してみるのも楽しいと思います。

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2022年04月24日

カレー粉、ライス、チーズメルト、スープ、麺、チャーシュー、挽肉、その他トッピングと順々に重ねる工程で完成させ、4種の味が楽しめるようになっている変り種です。
スープは喉の奥にまでヒットする鋭い辛味ですが、辛味が口内に残らずスッキリと消えてゆく、島唐辛子らしい爽やかな刺激となっています。味わいは濃厚な合わせ味噌と豚鶏に鰹の香りが鼻に抜ける個性的なもので、そこにピリ辛の挽肉を溶かすと旨味と甘味がスープに更なるコクを与えてくれます。
麺はモチモチの角刃太麺で、啜っている内にトロトロのチーズを纏い始め、次にライスに到達すると今度は辛味噌スープとチーズの雑炊となり、最後にはカレー風味に味が変化します。
チャーシューは厚みに1〜2センチのバラつきがある分厚い豚バラロール2枚で、表面は香ばしく炙られており、ホロホロに軟らかく崩れます。
確かに遊び心満載の一杯で、次回があればまた買っちゃうと思いますが、カレー粉とチーズは付いてこないので、自宅に常備していない方の為にもこのくらいは付属してくれてもよい気がします。

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2022年04月18日

実店舗では限定メニューのつけ満ですが、今回は麺量が実店舗よりも多い400gというボリュームに加え、つけ汁もラーメンのスープ一杯分はあるので、一食を夫婦で半々に分けて頂きました。
具材も玉葱、ニラ、ニンニク、豚肉がたっぷりですが、味はスタ満ならではのピリ辛で旨じょっぱいスープに、甘味と酸味が強めに足されています。なので刻み生姜の追加が抜群に合います。生卵はこのスープだと焼け石に水ですが、多少はまろやかになります。
麺はいつもの三河屋製ではなく自家製でした。つけ麺なのでやや軟めに茹でてポクボク食感を楽しみましたが、この麺はラーメンのほうが相性が良い気がします。
相変わらずのサービスっぷりで食べ応え満点ですが、酸味と甘味がしっかりと効いているので、苦手な方はお気をつけ下さい。

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2022年04月18日

凌駕グループは吉祥寺武蔵家のFC松本店も手掛ける資本系ですが、各店舗とも未訪だったので、今回初めて頂きました。
スープは煮干の粉が沈むほどにしっかりと出汁が出ており、多少の苦味も効いています。強めの塩味からは再仕込醤油のような旨味とコクが感じられますが、たっぷり浮かべられた背脂の甘味もあり、タイプとしては燕三条系に似ています。
麺はモチモチの中加水角刃極太緩。麺に関しては燕三条系とタイプこそ違えど、このスープとは良く合っています。ボリュームも一般的な大盛りくらいの量があり、食べ応え十分。
トッピングのメンマと豚バラスライスチャーシューはInスープで、味はどちらも濃い目。バラ海苔は風味も良く適量なので、スープと調和が取れています。
今回は契約農家さんから頂いた行者ニンニクと新玉葱を刻んでトッピングしましたが、このスープなら生ニンニクも合いそうですね。
ファミレス系と思ってさほど期待していませんでしたが、どっこいパワフルな煮干ラーメンで、正直参りました。機会があったらいずれかの店舗でも頂いてみようと思います。

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2022年04月03日

ラーショは味を語るだけではなく、存在さえも語れる店だと思っています。椿系、ニュー系、ねぎっこ系、さつまっ子系など色々ありますが、こちらは新ラーショと呼ばれているお店です。
当時は埼玉一売れているラーメン屋と言われていた戸田のドモン、神田わいずの修行先である蓮根のY's、とんぱた亭やせんだいの源流に当たる平和島のさつまっ子、新高島平のさつまっ子、幸手の金田亭、鐘ヶ淵のねぎや、鹿浜のもっちゃん、品川のひだか、堀切店、ひたちなか店、牛久店等々お気に入りの店を数え出したらキリがありませんが、全く同じ味の店は1つもなく、でもオーダーするのはどこの店でも同じネギチャーシューメン中盛で、途中味変にニンニクと豆板醤を大さじ一杯ずつ入れて、やっぱり入れ過ぎは良くないと毎回後悔するけど次もやっぱり大さじ一杯ずつ入れちゃうというのがラーショの醍醐味な気がします。
なので今回も味変にニンニクと豆板醤を大さじ一杯ずつ入れて頂きましたが、やっぱり小さじにしておけばよかったと案の定後悔しました。そして次もまた大さじ一杯ずつ入れてしまうでしょう。大満足です。

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2022年03月27日

スープは徳島茶系で、液状脂とゼラチン質が表面を覆う濃厚乳化豚骨醤油ですが、他店の茶系に比べてクリーミーで塩気はマイルド。チラシには豚骨臭増し増しとありますが、久留米ほどの臭みはなく、芳しい良い香りです。
麺はコリパツで歯切れの良い、低加水角刃中細ストレート。気持ち硬めに茹でたほうがスープと合います。
肝心の豚バラ煮はちっこい切れ端が3つしか入っておらず。流石にこれはちょっと少なすぎでは・・・運が悪かったかな?味も実店舗はもう少し濃い口だったような。
スープにせよ肉量にせよ、記憶&記録している王王軒とはちょっと違いました。ただ店では肉増量で頂いたので、その分味に差異が生じたのかも。
とりあえず徳島茶系に欠かせないライスと生卵はスタンバイしておきましょう。にんにくと唐辛子もあれば尚良しです。

1

2022年03月27日

スープはトロトロの鶏ポタで、丁寧に濾されており、鶏肉も細粒となってスープと一体化しています。そこに米のデンプンでとろみを加えてあり、鶏油も程よく浮かべられていますが、口当たりはまったりで後味はあっさり。甘味旨味が主体ですが、天一と違い塩味にキレが感じられます。
麺はツルツルでプルプルのモチモチな平打太麺。麺はしっかり5分以上茹でたほうがよいです。鶏白湯との相性があり、下手にカタメにするとスープを拾わず味がボケて感じるようになります。
トッピングはコリコリ食感でしっかり味付けされたメンマとバラスライスチャーシューが2枚。
実店舗は未訪でしたが、個人的には結構ツボでした。次回は天一のようにライスとニンニクと辛味噌をブーストしてガーッと掻き込みたいので、今後も定期的に販売してくれたら嬉しいなぁと。愛媛まではなかなか行けないし・・・涙

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2022年03月27日

スープは昔ながらのあっさりとした鶏ガラ醤油で、油分も少なくクリアに澄んでおり、また玉葱や添加物の甘味も強いので、ラーメンスープというよりも鍋スープにイメージが近いです。ただ親鶏のガラを使っているので、普通の鶏ガラ出汁よりも旨味にどっしりとした厚みがあります。
トッピングは鶏モモ肉のちっこいコンカッセが数粒。親鶏特有の強い弾力があり、また脂身も取り除かれているので、臭みもなく更に食感が活きています。
麺は緩ウェーブの角刃細麺。コリコリの硬めで、煮込みでもしっかりと食感を保ってくれます。
これは面倒でも鍋を使って調理するのが絶対的にお勧めですね。具には笹切りの長ネギと竹輪の他にも、鶏団子やキノコや白菜など鍋に合う食材をあれこれ加えるのも楽しそうです。
ちなみに土鍋は朝食のおかゆにも使っています。サイズも丁度良く、意外としっかりした造りなので、家族で重宝しています。

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2022年03月27日

スープは豚の骨粉も沈む、トロトロに濃厚な豚骨醤油の徳島茶系。今風のアレンジを施された進化形という感じで、一般的な徳島茶系よりも濃厚で塩味が強く、更にライスと合うようなチューニングが施されています。
麺は歯切れのよい低加水角刃細麺。そしてトッピングには茶系に欠かせない甘辛味の豚バラ煮がたっぷり。
ちなみにラーメンに生卵を直接落とすという文化は徳島以外だと佐賀や東北の一部以外ではあまり見られず、一般的には味が濁る、薄まる、冷める、臭みが増す等の理由で敬遠されますが、この徳島ラーメンに関しては油分も適度で塩味甘味が強めなので、蕎麦やウドンの月見のように良く合います。
自分はいつもラーメンには入れず、すき焼き風の別皿にするか、ライスに肉を乗せて、その上に卵を乗せる豚丼スタイルにしていますが、その辺はそれぞれお好みの食べ方があると思います。

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2022年03月27日

スープはトマトの酸味と甘味がすっきりとしており、果肉感もありますがトマトソースのような濃さはなく、味わいはあっさりとしています。辛味はピリ辛の程良い刺激で、出汁には動物系と香味野菜の他にたっぷりの背脂と胡麻油も香りますが、アサリがしっかり出ているのでボンゴレロッソやペスカトーレのような味わいにも近いものを感じます。
麺は細めのフェットチーネのような平打太麺。スープに合わせてパスタに寄せた感じの、ツルツルの舌触りとコシの強さが特徴的。
チャーシューは面積のデカい大判の肩ローススライスが1枚と、穏やかな味付けのメンマ。
チーズやハーブ類とは当然の如く相性が良いので、〆はライス投入でリゾット風に楽しめると思います。刻み玉葱や黒胡椒もよく合います。

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2022年03月27日

スープは澄んだガラ清湯で、香味野菜の香りと甘みからブイヨンのような洋風感も漂わせています。なのでバターのトッピングは好相性ですが、付属の柚子胡椒は塩味辛味がしっかりしているので、加える際には少量ずつ様子を見たほうがよいです。
麺はもちもち滑らかな平打中細麺。
トッピングのチャーシューはやや厚めのバラスライスで、脂身からは美味しい旨味が口内でジューシーに溢れ出てきます。
お店には奈良時代に行ったきりで、移転後はまだ1度も行けていませんが、雰囲気の良いお店だったので、またいつか行けたらよいなと思っています。

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2022年03月27日

スープはまろやかに乳化した豚鶏白湯。獣臭はなくあっさりとしていますが、薄口醤油の塩味に加え、甘味も強めに効いています。
麺はモッチモチの角刃中太ストレート。スープとの絡みはそこそこですが、やや短めなのでスープを口内まで充分に運んできます。
付属トッピングのチャーシューは豚のバラとモモの小振りのスライスが2枚ずつと、やや味濃い目のメンマ。
ラヲタなら誰でも知っているレベルの徳島白系の代表格なお店です。甘味が強いのは土地柄なので、関東人にはあまり馴染みのないタイプかもしれません。

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2022年03月05日

スープは無鉄砲らしい豚骨臭立ち上るドロドロのド濃厚ド豚骨で、芳醇な鶏油がアクセントになっています。
麺はすーさん謹製の自家製中太ストレートで、濃厚スープに負けないボキボキのストロングな歯応え。チャーシューも香ばしくグリルされており、軟らかジューシーな逸品。
ただ何と行っても圧巻のインパクトを残したのが味変アイテム2種で、無鉄砲のニンニク醤油と旨味と甘味が効いたイベリコベジョータの背脂と、ニラやニンニクがギンギンに香るピリ辛挽肉がシャレにならない存在感と破壊力で、スープと合わせると一気にジャンクなすーさんワールドに支配されます。
個人的にはMVPすーさんですね。特に背脂は無鉄砲とすず鬼の味の結晶という感じで完全にやられました。

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2022年03月05日

とみ田のTOKYO-Xを使ったボテボテ超濃厚豚白湯の上に飯田のサラサラ超淡麗鶏清湯を被せて2層構造にするという、丼内で混ぜ合わせないWスープ方式。コリコリしなやかな中細ストレートを啜る内に2つのスープが少しずつ交わり、最後は濃厚かつクリアな超まろやか動物スープに姿を変化させます。
トッピングは鰹風味の甘口座布団メンマ2枚と飯田仕様のレアチャーシューが2枚(バラロールとロースの薄スライス)。
両店の個性がしっかりと表現されており、コラボでしか出せない特殊な味というのが食べ進める内に否応無く分かります。これはもう美味しいどころの騒ぎじゃありません(笑)
ただこれは完全に実店舗向けですね。家庭だと料理素人な方には再現調理がやや難しいかも。

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2022年03月02日

天理ラーメンのインスパイアといっても、天スタ風でもサイカ風でもなく、スタ満をベースとした完全オリジナルな味となっていました。
スタ満の醤油を軸とした旨じょっぱさの中にもシャープな酸味と辛味があり、具材には白菜、ワカメ、ニンニク、豚肉がドッサリ。背脂には黒胡椒が効かされ、コリコリとコシの強いストレート細麺がスープと具材をしっかりと絡め取ってきます。
スタ満よりあっさりとしていますが、パンチは充分。スープ量もたっぷりなのでライスは欠かせません。
店主おすすめの食べ方に「何も考えずに食べて!」とありますが、この一言にすーさんの想いが集約されていると思います。いくら肉の仕入れが安かったとはいえ、小麦やら野菜やら高騰している中でこの内容を550円で提供してくれるという心意気に、とにかく感謝です。コスパの高さ・オブ・ザ・イヤーがあれば大賞間違いなしですね(笑)

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2022年03月01日

タレは豚骨がしっかりと香り、醤油のキレと背脂の甘味がバランス良く、キリッとまろやか。
麺はうねりの強い平打ちの縮れ極太麺。加水率低めなので、同店のラーメンの時は結構硬めに茹でていますが、今回はまぜそばなので長めの7分茹でにして、タレと良く混ぜて充分に乳化させ、いつもと違うムチポク食感を楽しみました。麺を硬めにするとタレの乳化が進まず麺とタレの絡みが弱くなるので、まぜそばの麺はやや軟めに茹でて良く混ぜるのが一般的な調理法です。
付属トッピングはベビースターと市販の鰹節ミニパックが1つ、ブタは二郎系基準でやや薄めのバラロールが1枚。温玉も加えちゃったのでヤサイのもやしは一袋だと多いかなと思いましたが、味は思ったほど薄まらず良い塩梅に馴染みました。化調の旨味もしっかり効いているので、今回は四川産の子弾頭という香りの良い唐辛子もガッツリ入れて、リッチな旨辛仕様に。
通常は製麺機で作られる二郎系の麺ですが、手綱では製麺機を使わず手打ちで作っているというのが味の違いにもよく表れています。そしてまぜそばだと他のインスパ系との違いがより一層分かりやすくなっており、本来色んなトッピングを自分勝手に加えてジャンクに楽しむはずのまぜそばなのに、今回はそのトッピング達が麺を味わう上で邪魔に感じてしまいました。次回はタレ以外は何も加えずに、麺だけをじっくり味わってみようと思います。

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2022年02月27日

スープは魚介オンリーの醤油清湯で、煮干と節がガツンと強くザラザラの魚粉感がありますが、単純に魚粉を足したものと違い、じっくり煮出された煮干と節が粉状に溶け出してこのような舌触りに仕上がっています。魚介だけでこれほど雑味もクセもカドもなく、厚くてまとまりのあるラーメンとしての味を出せるのは本当に凄いです。お店で初めて頂いた時は驚きで目を白黒させてしまいました(笑)
麺は多加水角刃中細縮れ麺。噛めば噛むほど味わいが広がる西山ならではの熟成麺で、近年の煮干系では珍しい組み合わせ。
付属トッピングは軟らかい厚めの豚バラ横スライスが2枚で、画像にあるトレードマークのいりこはトッピングから外されています。味自体は実店舗さながらに煮干がしっかりと出ているので無ければ無いで良いのですが、商品案内にも一匹丸々入った煮干しと記載が残っていますし、商品画像にもいりこが乗っているのを見て購入したので、外したなら注意書きを加えるか、説明文をちゃんと更新するべきではと思います。
好きなお店ですし、味は大満足なので、あくまで宅麺さんへの要望です。

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2022年02月27日

スープは煮干の風味がしっかりと効いたスッキリ鶏ガラ醤油。酸味と甘味は程よくキレもあり、鶏油も多めながら重さは感じません。ここにあおさを加えると磯の香りがブワっと広がります。
麺は加水率やや低めの角刃ストレート細麺で、煮干に良く合うタイプ。煮干とあおさの風味をしっかりと運んできてくれます。
付属トッピングは旨味の詰まったメンマがたっぷり。チャーシューは煮豚ではなく香ばしくローストされた焼豚で、プリプリ弾力の豚肩ローススライスが2枚。
あおさは上質な分風味も強く、全部入れると折角の煮干の秀逸な香りと甘味にまで干渉してしまうので、個人的にはあおさは少量に留めておいたほうが好みでした。

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